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前(独)日本貿易振興機構(ジェトロ)愛媛貿易センター
数実 奈々
「アフリカ」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。貧困、サファリ、紛争など、どこか未発展なイメージを持つ方も多いかもしれません。私自身も、ジェトロ愛媛に赴任する前はそうした印象を抱いていましたが、研修生として1年間西アフリカのガーナで過ごす中で、そのイメージは良い意味で大きく裏切られました。本記事が、アフリカという少し馴染みの薄い市場を身近に感じていただくきっかけとなり、ひいてはアフリカに限らず新たな市場開拓への一歩につながれば幸いです。
アフリカってどんなところ?
アフリカは、13億人以上が暮らし、文化、言語、歴史が異なる54の国々から成る巨大市場です。アフリカの人口は2050年頃に約25億人、つまり世界人口の約4分の1がアフリカ人になるという予測があり、「最後のフロンティア市場」と呼ばれるポテンシャルを秘めたマーケットです。西アフリカに位置するガーナは、3,000万人ほどの人口規模で、治安も安定しており、西アフリカのゲートウェイとして注目を集めています。

首都アクラの凱旋門(左)と野口英世記念像(右 ※野口英世博士は、1928年にガーナで黄熱病研究中に殉職)
とても平和なガーナ生活
ガーナは、アフリカ諸国の中でも比較的治安が良く、生活面での不便さも想像していたほどではありませんでした。洗練されたレストランもあり、夜10時頃まで友人と食事をしたあと、女性一人でタクシーに乗って帰宅することも日常的です。土日の娯楽はゴルフやテニスくらいしかありませんが、写真に写っているガーナ人のキャディーはとても親切で、1年間一緒に過ごす中で盗難などの心配も一切なく、丁寧にゴルフを教えてくれました。そのおかげで、帰国した今も松山で時々ゴルフを楽しんでいます。また、日本人に限らず、さまざまな国籍の友人とカードゲームをしたり、一緒に食事をしたりする機会も多くありました。一方で、街を歩いていると「ニーハオ」と声をかけられることが多く、中国や韓国の存在感の大きさを肌で感じていました。だからこそ、「いつか自分もこの地でMade in Japanの商品を根付かせたい」と、微力ながら、強く思っていました。

首都アクラにあるレストラン(左)とゴルフ場(中)、欧州や中国・アフリカ出身の友人との写真(右)
意外と物価が高い?!
アフリカと聞くと、「発展途上で物価は安いのでは?」という印象を持たれる方も多いかもしれません。しかし実際には、国内で生産される商品が少なく、アジアや欧米からの輸入品に大きく依存しているため、物価は想像以上に高いのが現状です。
身近な例として、ガーナの首都アクラ市内にあるバーガーキングの価格を見てみましょう。ここで紹介するのは、私が駐在していた2年前のデータですが、その後も物価は上昇傾向にあります。あくまでアフリカの物価水準をイメージしていただくための参考としてご覧ください(2024年2月調査時点。価格は当時の為替レートで1ガーナ・セディー(GHS)=約12円として換算し、日本の価格は当時のバーガーキング公式ウェブサイトより抜粋しています)。

・ダブルワッパーチーズセット:ガーナでは1,632円(136 GHS) 、日本では1,340円
・ダブルチーズバーガー単品:ガーナでは660円(55 GHS) に対し、日本では460円
思ったより高い!と感じた方が多いのではないでしょうか。白菜など、ガーナでは取れない野菜は数千円で売られていることも多いのです。
日本のGNI(国民総所得)は2024年時点で36,000米ドルであるのに対し、ガーナは2,310米ドルと、両国の間には大きな所得格差が見られます。ガーナではハンバーガーのような外食は、ご馳走のような感覚なのかもしれません。
最後に
欧米のみならず、インド、アフリカ、南米をはじめとするグローバルサウスの市場は多様なポテンシャルを秘めています。ジェトロでは、そういった市場に関する調査や商談機会等をご提供していますので、少しでもご関心のある企業様はお気軽にジェトロまでお問い合わせください!
※愛媛からアフリカへのビジネス展開に取り組まれる企業様へのインタビュー記事もございますので、ぜひご覧ください。
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